続々・荘厳さん その3(荘厳さんと仔猫)

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/08/07(月) 23:20 ID:XZvosI3H0
暇なので駄文を投下してみる

放課後の帰り道。一緒に帰宅中。

荘厳「あら、あれは……」
仔猫「ミィ……」(←「拾ってください」と書かれたダンボールに入っている)
男「捨て猫か……。可哀相に」
荘厳「こんな所で、一人ぼっちだなんて……」
 荘厳さんが手を差し伸べると、仔猫は荘厳さんの指にほお擦りした。
仔猫「……」(気持ちよさそうにごろごろとのどを鳴らしている)
荘厳「まぁ、何日も?可哀相……」
仔猫「ミィ」
荘厳「そう、お腹がすいているのね」

男「すげえ……荘厳さん、仔猫と会話してる……!」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/08/07(月) 23:45 ID:XZvosI3H0

そしておもむろに105の続き投下。文才なくてゴメンナサイ。

荘厳「男様、何か食べ物を持っていませんか?」
男「えーと、キシリスクしかないな。ゴメン」
荘厳「こまりましたわ……」
男「そうだ!この先にスーパーがあるから、そこで缶詰でも買ってこよう」
荘厳「それがいいですわね。では、少し待っていてくださいね」
仔猫「ミャー」

男「猫用ミルクと猫缶ひとつ。これだけ買えば十分だよな」
荘厳「ええ、そうですわね。男様、買い物も済みましたし、早く戻りましょう?あの子もお腹をすかせて待っていますわ」
男「そんなに急がなくても大丈夫だって。まだ15分も経ってないよ」
荘厳「ですが……ですが……!」
男「大丈夫だって」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/08/08(火) 00:15 ID:MS8CC/Z/0
>>105,>>114の続き。会話形式は書きにくいから小説っぽくしちゃえ(滝汗

店員「ありがとうございしたー!」
 やけに気合の入った店員の声を背に受けつつ、俺と荘厳さんは店を出た。スーパーを出て、来た道を少し戻る。だが、仔猫の居た場所まであと少しというところで、俺と荘厳さんは足を止めた。
荘厳「あら?あの人たちは……」
 道の脇に二人の人間が屈み込んでいるのが見えた。なんとなく声をかけるのも躊躇われたので、つい立ち止まる。
男「さっきの仔猫がいた場所じゃないか」
荘厳「私たちが居ない間、あの子に構っていてくれたのでしょうか?」
 俺は荘厳さんの言葉には賛成できなかった。後姿を見ただけだが、どうにも真面目そうには見えない服装だった。
 俺と荘厳さんは互いに顔を見合わせると、とりあえず声をかけるべく近寄ろうとして――再び立ち止まった。
男「――ッ!」
荘厳「ひどい…ッ!」
 男の一人がつま先でダンボールに蹴りを入れた。段ボール箱は地面を転がり、中に居た仔猫は宙に投げ出される。それを見ていたもう一人の男は、ゲラゲラと下卑た笑い声を上げていた。
仔猫「ニャア………!」
 猫特有のバランス感覚で着地をした仔猫は、俺たちが居たことに気づいたのか、こちらに走り寄ってくる。
 荘厳さんは地面にしゃがみこんで、走りよってきた仔猫を抱え上げた。よほど怖かったのだろう、仔猫は荘厳さんの服につめを立てて、しがみついていた。
荘厳「こわかったのね……。もう、大丈夫だから」
 胸に抱いた仔猫の背中を撫でて、仔猫を落ち着かせる荘厳さん。だが、俺は気づいていた。荘厳さんのオーラが、いつもとは段々と変わってきていることに。
 言い知れぬ不安に、俺が身を強張らせていると、仔猫に絡んでいた馬鹿野郎たちが近づいてきた。俺たちに向かって何かを言っているようだが、その声は聞こえなかった。
 だが、男たちが声をかけた(だろう)瞬間に、周囲の空気が一変した。普段よりも強く、激しいオーラが渦を巻き、周囲の景色を作り変えてゆく。
荘厳「貴方達……許しませんわ」
男「そ、荘厳さん……!?」
 彼女には、もはや俺の言葉は届いていない。その瞬間、背筋が粟立つ不吉な感覚とともに、俺は理解した。あの馬鹿野郎どもは、荘厳さんの逆鱗に触れたのだ。



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/08/08(火) 00:51 ID:MS8CC/Z/0
>>105,>>114.>>121の続き。正直グダグダでスイマセン。

 普段はまばゆいばかりの光を放つ荘厳オーラは、いまや赤黒いプレッシャーとなっていた。BGMは優雅なクラシックから不吉な響きの賛美歌へと変わっている。
 圧倒的なまでの不吉さと荘厳さの同居。その空間の中心で仔猫を抱えてたたずむ荘厳さんは、さながら堕天使か。
荘厳「弱い仔猫を虐めて……それを楽しんで……」
 俺たちに絡んできた男たちも、ようやくどういう状況か理解したようだ。こちらの顔色を伺うような薄ら笑いを浮かべながら、後ずさりで逃げ出そうとする。
荘厳「人間にあるまじき行為……許すわけにはまいりません」

 オーラが迸った。狙いを外すことなく、オーラは男たちに直撃した。男たちは吹き飛ばされ、近くのブロック塀に激突する。
 荘厳さんの口元に、凄絶な笑みが浮かんだようんな気がした。
荘厳「この程度じゃ、まだ許しませんわ……」
 再びオーラが迸り、男たちの体を打つ。男たちの体がずり落ちるよりも早く、次のオーラが男たちを再びたたきつける。またオーラが迸る。男たちがたたきつけられる。
 何度も続くそれは、正に一方的で、断罪というよりも、処刑というにふさわしい光景だった。
 ブロック塀に、蜘蛛の巣状のひび割れが走った。すっかりと魅入ってしまった俺は、それを見て、ようやく思考能力を取り戻す。

男「荘厳さん、もういい!止めてくれ!」

 だが、俺の声は荘厳さんには届いていない。
 再びオーラが迸り、男たちの体を打つ。
男「荘厳さん!止めろ!これ以上やったら、死んじまうぞ!」
 迸るオーラ。叩きつけられる男たち。ヒビが深くなるブロック塀。
男「荘厳さんッ!!」
 俺は、荘厳さんの体を後ろから抱きしめた。いや、飛びついたといったほうがいい。腕に力をこめ、耳元でささやく。
男「荘厳さん、もういいんだ。止めてくれ」
 オーラが膨れ上がる。俺のことをお構いなしに。
男「もう君が、あんな奴らに手を汚さなくってもいいんだよ!荘厳さんッッ!!」
 ささやく所か、最後のほうは耳元で怒鳴っていた。



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/08/08(火) 01:11 ID:MS8CC/Z/0
>>105,>>114.>>121の続き。無駄に時間かかってごめん。

 不意に、荘厳さんの体から力が抜けた。不吉なオーラは霧散し、いつも通りの優雅な雰囲気が戻ってくる。
二人組「ヒィィ……!」
 荘厳さんに御仕置きを受けていた二人組は、情けない悲鳴を残して我先にと逃げ去ってゆく。
荘厳「男様……もう、大丈夫ですわ」
 こちらに顔を向け、たおやかに微笑む。その笑顔は、いつもの荘厳さんだった。
男「よかった……」
 もう大丈夫。いつもの荘厳さんだ。
 安堵とともに、腕の力が緩む。荘厳さんはこちらに向き直ろうとして――バランスを崩し、俺にもたれかかった。
荘厳「あ、あら……男様、すいません。足がもつれてしまって…… (///」
 赤面し、俺の腕の中でちいさくなる荘厳さん。どうやら、先ほどの件で体に相当の負担がかかっていたらしい。
男「じゃあ、迷惑でなければ、家まで送っていくよ」
荘厳「あ……なら、お願いしますわ」
男「ん。じゃあ、ちょっと失礼」
 先に一言断ってから、腕にもたれかかったままの荘厳さんのひざ裏に手を差し伸べ、そのまま荘厳さんの体を救い上げる。世に言うお姫様抱っこってスタイルだ。
荘厳「あ…男様……これは……あの……」
男「おんぶだと、仔猫を抱えられないだろう?」
荘厳「あ……、そうですわね」
 さっきよりも赤面し、縮こまる荘厳さん。荘厳さんも恥ずかしいだろうが、正直俺も恥ずかしい。
男「じゃ、じゃあ帰ろうか」
 ……くそっ、緊張のあまり声が裏返ってしまった。荘厳さんはくすりと小さく―上品に笑うと、
荘厳「では男様、お願いしますわね」
 力を抜いて、俺に体を預けてきた。

 次の日聞いた話だが、結局仔猫は荘厳さんに家で飼うことになったそうだ。


駄文に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
荘厳→黒荘厳がやりたかっただけです。
[PR]
by SouGons | 2006-08-09 23:11 | 荘厳さん


<< 続々・荘厳さん その4(黒荘厳... 続々・荘厳さん その2 >>